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 突然だが私は眼が悪い。先日健康診断にて確認したところ、右目0.1、左目0.2であるという。これはどの程度かと言うと、駅の電光掲示板表示はかなり近寄らなければわからず、部屋の隅落ちているホコリは見えず、ちょっとしゃれた飲食店で壁にメニューが書かれているようなところだとなにが書いてあるのかサッパリわからないという程度である。むろん、自動車運転免許証には「眼鏡使用」の文字があるためふだんからメガネを持ち歩いている。たまに運転する機会があってメガネをかけると、風景のディテールに驚くことになる。ああ、世界はかくも微細になりしや。おおざっぱになったのは私の視力のほうではあるが。
 私がメガネをかけないのにはいろいろと理由がある。まず、メガネが似合わない。この理由は致命的である。かつて泣く子を大泣きさせもしたこの凶悪なツラにメガネを装着すると、うさんくささが加わる。まず、間違いなく保険金詐欺でもやっているという顔になる。あるいは開運の壺の訪問販売員と言ってもよい。平和を愛する兼業作家であるというのに。
 ちなみに、私の父は六十八という年でいまだに眼鏡屋を営んでいるため、コンタクトレンズを買うという選択肢はない。
 他にも理由があったが書くのも面倒だしたいした理由でもないので割愛する。
 では逆説的に「メガネをかけないとうさんくさくない」という理由以外に、メガネをかけないメリットはないのかというと、ひとつだけある。世界がぼやけているのである。ぼやけた結果、電光掲示板の文字を見て「文字は見えないがおそらく急行の通過待ちはないと書いているのだろう」と考えたりしなければいけなく、そのせいで無駄な脳のリソースがかかっているといえなくもないが、ぼやけている世界は悪くない。
 まず、汚いものを見ずに済む。私はきれいなままでいたい。そして、聞いたことがあるかもしれないが、夜景が美しい。夜景だけでなく繁華街もきらびやかに見える。実物の三割増しだろう。
 なによりもいいのは、町をゆく女性がすべて可愛く見えるということだろうか。すばらしいことである。
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