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あとがきに困ること

 あとがきを書くときいつも困る。今の世の中にはブログがあり、ツイッターがある。読者さんが私の日常をもし知りたいと思えばあっという間に手に入れられるではないか。「近況報告」として15年前くらいまでは定番であったあとがきに、もはやその手の情報を載せることができない。
(もちろんブログもツイッターも止めれば近況報告の場として活躍するのであるが、さびしがりの私はどうしても止めることができない。ネット依存症怖い)

 必然的に「じゃ、なんか面白おかしいこと書くか」という流れになるのだが、これが曲者だ。近況報告でないあとがきは読者さんも「お、こいつなんか面白いことやろうとしてる。いいぞ、やれやれ」というスタイルになり(と私は勝手に考えている)、「面白い」のハードルがぐいんと上がるのだ。
 考えてもみたまえ。仕事の最中に「おいおい、そいつは○×だろ〜」とジョークを入れるのと、観客を前にしてハイこれから面白いことやりまーすという掛け声のあとに「おいおい、そいつは○×だろ〜」とジョークを入れるのとでは、全然違うんである。軽い気持ちで臨むと滑るんである。摩擦係数は限りなくゼロ。

 大体、文章で面白いことをやるってのは難しい。エンターテインメント小説は往々にしてコメディ成分を含むのだが、Amazonの感想なんかを見ると「時折入りこむ寒いギャグ以外はよかった。よって星3つ」とか書いてある。おい、寒いギャグで星減りすぎだろ! 人間はこと「ラーメン」と「お笑い」に関しては評論家になるものだ。
(私は自著以外で本を買うときには感想サイトを参考にするのであるが、逆に自著の感想は絶対に見ないようになった。ネット怖い)

 あとがきを書くときいつも困る。なあ、なに書けばいいんだい? あとがきがないと「あとがきがないとか甘えだろ」になり、書けば書いたで「寒すぎて本文を読む気にならず購入を控えた」と言われ(そんなら先に読まないでよぉ!)、清水の舞台から飛び降りる思いで「キャラクターと作者の対談」をやろうものならブリザード召喚大成功。

 結局、スタンダードが一番かもしれぬ。今日も今日とて私はあとがきを書く。年に数度しかない機会だが、気負わず、いつも通りのピッチングフォームで、キャッチャーミットがすぱーんと鳴ればそれでいいかと直球を放り込む。
 はてさて。
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