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農村写真記

 たまには撮った写真の話でもしようかと思う。
 伯母の住む山形へ行った。四月後半から五月の連休までは桜の盛りである。



 直接血のつながりはないが、おじい様おばあ様はともにご健勝で、今年卆寿を迎えられるという。めでたいことである。健康の秘訣はオトギリソウを漬けた焼酎だというがそれはともかく、この土地は農村である。兼業が多いのだが若者が家を発って農作業をされる方も減っているという。
 おそらく、日本の農村のどこにでもある光景なのだ。だけれど一カ月に一度も「土を踏まない」ような生活をしている私にとってはどこか懐かしくもある景色だった。




 春は花の咲く季節だ。水仙はあちこちにありどなたかが植えたものと勝手に増えていったものとがあるようだ。



 蕗はすでに咲いていた。てんぷらにはできなかったが、代わりにコゴミ、コシアブラ、ヨモギといったものをてんぷらにしていただいた。やさしくすがすがしい春の味。



 土筆も食べられるのだがあいにく食べたことがない。



 雨がしばらく降っていないようで、春だというのに青みが足りない。この翌日から雨が降り出したので今ごろ多くが芽吹いているだろう。





 傾斜に、足元に、そこここに蕗は咲いていた。



 畑への種まきはこれからというところ。硬くなった土を一度掘り起こし、こやしをまく。



 カメムシだけはどこにでもいる。都心にだっている。



 日差しが強く、木陰には雪が残るというのに気温は24度まで上がった。



 川も干上がりつつある。これらの水は閉山した鉱山から流れているようで、薬剤を混ぜて中和しているのだとか。







 あと一カ月もすれば緑色の農村になるのだろう。



 翌日、天気は悪いが溜池へとやってきた。



 今こそ水は溜まっているが、水田が始まるとほとんどなくなってしまうという。このため息は高い位置にあり、掘られた水路から低い水田へと流れ込む。



 鯉が水草にはまり込んでいた。帰り道、その姿はなかったのでうまく脱出したのだろう。



 渡り鳥の水場になっている。鉱山から水の流れていく小川に魚影はなかったが、こちらの溜池にはちらほらと生き物の気配がある。

 自然が残っているように私には感じられた。ウグイスが鳴いていたし、熊も出るとか。しかし昔に比べるとずいぶん生き物が減ったと聞いた。循環型社会、と口にするのは簡単だが、どう手を打っていくべきなのか。私にできることはなにか? 考えて簡単に答えが出るものではない。だけれど、考えていかなければならないのだろう。
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