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「東京戦厄高校第72討伐班」は4月24日発売です。

 王道は、好きか? 私の大好物だ!

 今作「東京戦厄高校第72討伐班」はまさしく「王道」について考え抜いた作品だった。バトルがあれば王道なのか? 美少女がいれば王道なのか? 主人公が強ければ王道なのか?
 過去を振り返り、私にとっての「王道」のルーツを探った。思えば自動販売機に残っている釣り銭を探すの好きなセコいガキであった。幼なじみの女の子がいたがとっくに疎遠になり彼女は遠いところへ嫁いでいった。親友と呼べるような友もおらず傍らには常に本があった。
 なんだこれは。
 トラウマ暴露大会か。
 流行ではないことを承知で言うが、「逆境を乗り越える話」が好きだ。「努力は報われない」「天佑によって得られる才覚のほうが信用できる」「宝くじは当たる」という考え方を好きになれないし、そもそも昔は思いつきもしなかった。たぶん、暗黒時代であった幼少のみぎり、未来に光を感じていた。いや、光があると勝手に信じていた。暗闇を切り抜けるのに必要なのは己の努力であり、「天は自ら助くるものを助く」という言葉はすなわちなにもしてくれねぇというわけだし、宝くじを買うカネは投資に回したほうがよいと直感的に信じていた。私は努力を重ね、人事を尽くし、明るい未来へ邁進した。中三の時分、挫折した。あぁ^〜数学ができなかったんじゃぁ^〜。
 いろいろあったけれど、幼いころの考えは今もなお染みついている。暑苦しく、努力をする主人公は古くさい。であれば、どうすれば新しくなるのか――考えた。喫茶店をハシゴし、乾したコーヒーカップを積み上げ、早く帰れよという店員の視線をガン無視し続け――ついに答えは出た。

 チームだ。

 自分のために努力するのではなく、誰かのためにがんばる。友情と恋情の紙一重。これだ。ひとりひとりの力は取るに足らなくても、集まることで――それは奇跡のようなバランスで――強さを発揮する。努力は仲間のためにある。

「東京戦厄高校第72討伐班」は、今、私なりの「王道」を突き詰めて書いた。毎度言うが、この小説は、面白い。何度読んでもぐっとくる。目頭が熱くなる。ああ、私には信頼できる仲間などついぞできなかったな……と。



 
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